【コラム】アクスルが抜けない……テクニックパーツの外し方


 皆さんこんにちは。前回の記事はご覧になったでしょうか?
前回は『【コラム】レゴ テクニック ばらしてみた。』と題しまして『42151 ブガッティ ボライド』を分解しつつそのギミックを簡単に紹介していきました。レゴ テクニックに興味はあるけどどんなシリーズ?……って方はぜひご覧ください。今回はその分解作業中に使っていたセパレータなどのツールと使い方(我流)を紹介していきたいと思います。
 さて、レゴを組み立てたりばらしたりするときにこう思う方は多いと思います。
「間違えて接続したパーツが全ッ然外れない」
「複雑に組み合っているパーツのどこから外せばいいんだ」
「硬くてパーツが入らない」

 レゴ ブロックはシステム系でも条件が揃えば凶悪的な硬さでがっちり接続されて外れなくなります。主にアクスルやピンで固定するテクニックはなおのこと、接続されたパーツが多いほど頑強になっていきます。ブロック玩具として多少のことで崩れないのは大変心強い反面、組み立てるにも分解するにも意外と力がいるので敬遠してしまっている方も多いかもしれません。それに無理に力を加えるとパーツの破損や指の怪我に繋がる可能性があります。実際私もそんな経験は少なくありません。
 そういったアクシデントはパーツの劣化か、ブロックセパレータなどの道具を使わず無理に外そうとしたときに多く起こります。
 というわけで今回は怪我せず簡単にレゴを分解する(組み立てる)ために知っておきたいブロックセパレータの基本的な使い方とあると便利なアイテムを紹介します。

 基本的に私が使用している道具はこれだけです。100均などで購入できるトレイブロックセパレータ x2。それとアクスル 5.5L ストッププレート ラウンド 2 x 2( 4032 )を差し込んだものです。

トレイ

 トレイは色がついていない透明のもの深さは通常のものと浅いものを使っています。透明なトレイを使う理由は、色付きのだとパーツの色によっては溶け込んでしまい見え辛いからです。また、浅いトレイはアクスルピンなど細かいパーツを分けておくためです。僅かな差ですが細かなパーツの出し入れは浅いトレイの方がしやすく作業中のストレスを軽減してくれます。この時点でトレイに分けておくことでざっくりとした仕分けができるのもメリットです。
 ちなみに私の場合、トレイは 3 ~ 4 個くらい使っています。先ほどの浅いトレイを使う理由と同様なのですが、ある程度仕分けをしておくことで後に待っているパーツごとにしまう作業を効率良く進めるためです。あまり細かくしすぎると今度は分解作業に手間取るので種類が多かったり細かいパーツが多いアクスル・ピン・ブッシュ・コネクタ・リフトアーム辺りをトレイごとで分け、他はまとめておくなどしています。アクスル・ピン類の中でも特に小さいパーツには仕切り付きのケースを使うのも良いですね。

ブロックセパレータ

ブロックセパレータ
ブロックセパレータ

 言わずもがなですがレゴ ブロックを外すためのツールです。『ブロック外し』『セパレータ』などが一般的な呼称でしょうか。最近はニンジャゴーやモンキーキッドなどをはじめ大きめのセットに高頻度で入っています。現段階ではシステム系のセットにしか入っておらずテクニック製品しか持っていないという方には馴染みないかもしれません。しかしテクニックパーツを外すには不向きというわけではなく、 1Lアクスルが付いているので外したいパーツに差し込んで押し出すようにして使うことができます。もちろんピンホールにも差し込めるので硬くて抜けにくい固定タイプのピンや1/2サイズのピンを抜き出すのにも使えます。
 それでは実際の作業ではどのようにしているか、前回の記事のエンジン部を取り外す工程を例に解説します。
まずはブロックセパレータのここ。画像の〇で囲まれている部分ですね。

 この面が広い部分を使い画像↓のようにアクスルを押し込みます。指でつまんで引き抜ける硬さだったりすでに接続面が平らな場合は必要ない工程ですが、複数のアクスルホールを通過しているアクスルを指の力のみで引き抜くには並々ならぬ筋力が必要なのでパーツの破損や指を傷めるリスク回避も含めこのような手順をお勧めします。

さて、接続面が平らになったことで画像↓で示しているセパレータのアクスルが差し込みやすくなったかと思います。

この部分を向きに気を付けながらパーツの外したい部分に押し込みます。
ちょうど 1Lの長さなのでぐっと奥まで押し込むと手前のコネクタは手で取り外せる状態になります。
 以降も基本的には飛び出しているアクスルがあればセパレータの面部分で平らにし、押し出してパーツを外す手順を繰り返していくだけです。フレーム類を使っていない限りほとんどの場合この手順で外せるはずなのでパネル類など手で外せる部分が見当たらなくなったら押し出して外せそうなアクスルを探しましょう!余談ですがなぜフレーム類が例外なのかというと、パーツの形状の問題で正攻法で取り外す手がかりが無くなってしまうパターンが存在するからです。そうなった場合、分解するには意図的に破壊するか破損覚悟でペンチを突っ込むとかしないといけなくなるので注意喚起も含めいずれ記事にしようかと思います。打ち切りなどで続編が描かれなくなった作品や、一時レゴ界隈で話題になったアレにちなんで『エタる』と個人的に呼んでいます。

アクスル 5.5L ストップ + プレート ラウンド 2 x 2

 先述の通りセパレータでほとんどのパターンを網羅しているので使用頻度は低いですが 1Lアクスルが届かないパーツを押し出すのに使用します。
 このように押し出す感じです。アクスル 5.5Lに挿してあるプレートは引き抜く際に使用します。画像のようなピンコネクタから引き抜くのには必要ないですがアクスルホールに差し込んだ場合に引き抜くための取っ手になります。 

おまけ

 テクニックパネルなどアクスルでは押し出せない場合、バーを挿して引き抜くという方法もあります。
3mmバーの入る穴があるパーツに限られますがペンチでつまんで抜くよりパーツを傷つける心配がなく安心です。ちなみに画像は固定タイプのピンを引き抜こうとしている様子なのですが固定なしのタイプよりも硬く少し苦労しました。反対側から指やセパレータで押し出せる場合も多いので私はどうしても抜けない場合に使います。

まとめ

 参考になりましたでしょうか?パーツを大切に使用するためにも専用のツールを使ったり作業しやすいようにトレイを用意するのはおススメです。また収納やレイアウトも重要ですが快適な作業環境作りの一環としてこういった道具を揃えるのもモチベーション維持になります。あくまで一例なので今後も便利なアイテムがあれば紹介していきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。次回もお楽しみに!

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店長

Na-Ga(ナーガ)

物心ついたときにはレゴを握っていたレゴ好きアラサー。 小学生のときに名前もよく知らないままレゴの可動フィギュアシリーズ『バイオニクル』に熱中していた。

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